目次

株式会社インフォメーションディベロプメント様向け

ハンズオンガイドDay2 画面設計書とモック

Day1 の要件定義書から、画面一覧と遷移、工数入力画面の画面設計書を書き、動くモックで設計の抜けを見つけます。最後に請求回収の業務フローを描きます。

2026年10月15日(木) Zoom 個人演習 Claude デスクトップアプリ
Givery のロゴ
01

本日のゴール

Day1 の要件定義書を入力にして、工数入力画面(KIN030)の改修を画面設計書とモックまで落とします。最後に、経理の請求回収の業務フローを描きます。

持ち帰るもの
  • 成果物/day2/画面一覧.md画面遷移.md。現行5画面と新設1画面に、区分と対応する要件IDがある
  • 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.xlsx と、その元の 画面設計書_KIN030_v0.2.md。項目定義、入力チェックメッセージがそろっている
  • 成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.htmlダブルクリックで開き、入力チェックが設計書のメッセージIDで出る
  • 成果物/day2/業務フロー_請求回収.html。As-Is と To-Be の2枚

Day3 は、この画面設計書とモックを入力に、設計のレビューと、要件との対応の確認をします。

02

当日の流れ

全体で [180min] です。講義のあとには、必ず演習か理解度チェックが入ります。

中身形式時間
振り返りDay1 の要件定義書の確認。未完成の方は合流版で合流説明[10min]
D2-1画面一覧と画面遷移個人演習[30min]
D2-2工数入力画面の改修設計個人演習[40min]
休憩[10min]
D2-3設計書からの画面モック個人演習[45min]
D2-4請求回収の業務フロー個人演習[20min]
まとめ設計書とモックのずれ、理解度チェック、Day3 の予告まとめ[10min]
質疑・アンケート質疑[15min]

Zoom での進め方

  • 講師が Zoom で画面を共有し、同じ操作を見せながら進めます。手元では Claude デスクトップアプリと、エクスプローラー、メモ帳、LibreOffice を使います。画面が1枚の方は、Zoom の画面を小さくして横に並べると作業しやすくなります。
  • 演習はすべて個人で進めます。発表や、ほかの受講者との話し合いはありません。
  • 質問や、詰まったときは、Zoom のチャットに「D1-2 STEP 3 変換で文字化け」のように、演習の番号、STEP、起きていることを書いてください。講師が順に答えます。画面を見る必要があるときは、講師から画面共有をお願いすることがあります。
  • 各 STEP の [Nmin] は目安です。時間になったら講師が次の STEP へ進めます。途中でも、次の STEP へ移って構いません。終わらなかった分は、研修のあとに同じ手順で続けられます。
03

Day1 からの合流

Day1 の要件定義書が v0.2 まで届かなかった方は、講師が配る合流版で Day2 を始めます。自分の v0.2 がある方は、そのまま自分のものを使ってください。

合流版を使う方の手順

講師が振り返りの時間に、要件一覧.md要件定義書_v0.2.md要件定義書_v0.2.docx を配ります。受け取り方は Zoom で案内します。

  1. 自分の途中のファイル成果物/day1/ にあれば、名前の末尾に _自分 を付けて残します。上書きで消さないためです。
  2. 受け取ったファイル成果物/合流用/ に置きます。
  3. 成果物/合流用/要件一覧.md要件定義書_v0.2.md要件定義書_v0.2.docx成果物/day1/コピーします。

このガイドの送る文面は、どれも 成果物/day1/ファイルを指しています。コピーしておけば、文面はそのまま使えます。

04

D2-1 画面一覧と画面遷移

[30min]個人演習

ねらい

要件定義書から、改修する画面、新設する画面、影響を受ける画面を洗い出します。画面と要件を要件IDでつなぎ、どちらかに抜けがないかを見ます。

できあがりの目安

  • 成果物/day2/画面一覧.md に、現行の5画面と新設の PJ010 が載っている
  • 画面ごとに、区分(改修・新設・影響あり・影響なし)と、対応する要件IDがある
  • 成果物/day2/画面遷移.md に遷移図があり、同じ図を描いた 成果物/day2/画面遷移.htmlダブルクリックするとブラウザに図が出る

使うファイルと作るファイル

区分ファイル使い方
使う
  • 成果物/day1/要件定義書_v0.2.md
  • 成果物/day1/要件一覧.md
Day1 の成果物。合流版でも構いません
使う現行画面/ の HTMLKIN010 から KIN050 の現行画面
作る成果物/day2/メモ_D2-1.mdSTEP 1 の手書きメモ
作る成果物/day2/画面一覧.md画面ごとの区分と要件ID
作る
  • 成果物/day2/画面遷移.md
  • 成果物/day2/画面遷移.html
遷移図。md は Mermaid、html はブラウザで見る用
現行画面を触り、変わる画面を書く画面一覧と遷移図を作らせる紐づけの抜けを探す直して確定する

STEP 1 現行画面の触り直し AIを開かない [5min]

現行画面/index.htmlダブルクリックして開き、5画面を順に触ります。要件定義書 v0.2 を横に開いておき、改修でどの画面が変わるかを考えます。

成果物/day2/メモ_D2-1.md に、画面ごとに1行ずつ書きます。区分(改修・新設・影響あり・影響なし)と、そう考えた理由です。

メモの形
KIN010 メニュー: 区分 / 理由
KIN020 日次勤怠入力: 区分 / 理由
KIN030 工数入力: 区分 / 理由
KIN040 交通費申請: 区分 / 理由
KIN050 月次締め・CSV: 区分 / 理由
PJ010 収支ダッシュボード: 新設 / 理由
Tips「影響あり」は、画面そのものは直さなくても、改修の結果で表示や動きが変わる画面です。メニューに新しい画面へのリンクが増える、CSV の列が増える、などが当たります。

STEP 2 画面一覧と遷移図 [10min]

Claude に送る文面
@成果物/day1/要件定義書_v0.2.md
@成果物/day1/要件一覧.md
@現行画面/index.html

現行画面フォルダの画面の HTML を読み、改修後の画面一覧と画面遷移を作ってください。assets フォルダの中は読まなくて構いません。
1. 成果物/day2/画面一覧.md に表で書く。列は 画面ID / 画面名 / 区分 / 対応する要件ID / 変わる理由
   - 区分は 改修・新設・影響あり・影響なし のどれか
   - 新設の PJ010 収支ダッシュボードも入れる
2. 成果物/day2/画面遷移.md に、Mermaid で遷移図を書く
3. 同じ図を 成果物/day2/画面遷移.html にする。外部のライブラリは使わず、HTML と SVG だけで描き、ダブルクリックで開けるようにする

私が現行画面を触って書いたメモは次のとおりです。区分がこれと違う画面があれば、理由を付けて教えてください。
<ここに STEP 1 のメモを貼る>

できたら、エクスプローラー成果物day2画面遷移.htmlダブルクリックして、図が出るかを確かめます。

TipsMermaid は、文字で図を書く書き方です。Markdown の中に残しておくと、あとで Claude に図の中身を読ませたり直させたりしやすくなります。ただ、ブラウザは Mermaid をそのままでは図にできないので、見る用に HTML を別に作らせています。

STEP 3 紐づけの抜け探し [10min]

画面一覧を読み、対応する要件IDが空いている画面に印を付けます。次に、どの画面にも出てこない要件を Claude に挙げさせます。

Claude に送る文面
@成果物/day2/画面一覧.md
@成果物/day1/要件一覧.md

要件一覧の要件IDのうち、画面一覧のどの画面にも出てこないものを挙げてください。
非機能や制約のように、画面ではなく別の場所で実現する要件は、別の表に分けてください。
画面一覧はまだ書き換えないでください。

挙がった要件を1件ずつ見て、メモ_D2-1.md に扱いを書きます。どの画面に足すか、画面ではない場所で実現するか、Day1 の要件の書き方が粗すぎたのか。

STEP 4 画面一覧の手直し AIを開かない [5min]

STEP 1 の自分の区分と Claude の区分が違った画面、STEP 3 で扱いを決めた要件を、自分で書いてから送ります。

Claude に送る文面
@成果物/day2/画面一覧.md

次のとおり画面一覧を直し、画面遷移.md と 画面遷移.html も合わせて直してください。
<ここに、直す画面と区分、足す要件IDを自分で書いて貼る>
できていれば完了
  • 要件IDが空いている画面は、「影響なし」の画面だけになっている
  • どの画面にも出てこない要件には、画面ではない実現場所が書いてある
  • 画面遷移.html を開き直すと、直した内容が図に出ている

うまくいかないとき

画面遷移の HTML が白い画面になる

成果物/day2/画面遷移.htmlブラウザで開いたら白い画面でした。外部のファイルライブラリを読みに行っていないか、スクリプトの誤りがないかを確かめて直してください」と送ります。ブラウザで F12 を押し、コンソール に赤い文字が出ていたら、それを コピーして一緒に貼ると早く直ります。

HTML を開くとメモ帳が開く

クリックプログラムから開く → Chrome か Edge を選びます。

AI がメモにない要件を足してくる

画面一覧に、要件のない画面や機能(ログイン画面、承認画面など)が増えていたら、「要件IDのない画面を挙げ、要件定義書のどこから来たかを示してください」と送ります。示せなければ消させます。既存の認証を使う KINTAI では、ログイン画面は改修の対象外です。

現行画面を全部読むのに時間がかかる

文面の「assets フォルダの中は読まなくて構いません」が効いていないと、CSS やスクリプトまで読みに行きます。止まっているように見えたら、「画面の HTML の5ファイルだけ読めば足ります」と送ってください。

早く終わった方へ

追加と考察

月次締め・CSV の画面(KIN050)は、改修の影響を受けるかを考えます。CSV 出力に予定工数の列を足すのか。パートナー実績の CSV 取込は、収支ダッシュボードの原価とどうつながるのか。自分の答えと Claude の区分が同じでも、理由まで同じかを見比べてください。

発展課題

画面ごとに、使う人と操作できることの表を作らせます。

Claude に送る文面
@成果物/day2/画面一覧.md
@成果物/day1/要件定義書_v0.2.md

画面ごとに、使う人(メンバー・PM・管理部)と、その人が操作できることの表を作ってください。
要件定義書に根拠がない権限は「要確認」にしてください。保存先は 成果物/day2/画面別権限.md です。

Day1 で食い違いとして挙げた話題に関わる画面の行を、特に見てください。

05

D2-2 工数入力画面の改修設計

[40min]個人演習

ねらい

KIN030 の改修を、項目定義、入力チェックメッセージまで書きます。入力チェックは TERASOLUNA の書き分けに沿って、単項目、相関、業務ロジック3つに分けます。

できあがりの目安

  • 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.xlsx が LibreOffice Calc で開ける
  • 項目定義の全項目に、型・桁・必須・初期値・入力者がある
  • 入力チェックが、単項目3つ以上、相関3つ以上、業務ロジック1つ以上ある
  • すべての入力チェックメッセージIDがあり、メッセージの一覧に文言がある

使うファイルと作るファイル

区分ファイル使い方
使うテンプレート/画面設計書テンプレート.md見出しと表の形をこのとおりにします
使う資料/参考/TERASOLUNA_入力チェックと例外の書き分け.md入力チェックの書き分けの決まり
使う成果物/day1/要件定義書_v0.2.mdDay1 の成果物か合流版
使う現行画面/KIN030_工数入力.html今の項目と入力チェック
作る成果物/day2/メモ_D2-2.mdSTEP 1 の手書きの項目定義と、STEP 4 の判定
作る
  • 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md
  • 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.xlsx
md が正本。xlsx は変換したもの

入力チェック3つの書き分け

種類判定に使うもの
単項目チェックその項目の値だけ必須、桁数、0.25時間単位
相関チェック同じ画面にある複数の項目の値開始日が終了日より前か、同じ画面の行どうしを比べる
業務ロジックチェック画面の外にある情報。データベースや他の画面の状態締め済みの月か、プロジェクトの期間内か

現行の KIN030 のチェックは、必須、0.25時間単位、1行24時間以内の3つだけです。エラーは、画面の上部に赤字で並びます。改修後もこの出し方を続けるかは、設計書で決めることの1つです。

現行の KIN030。必須の項目が空いた行を保存したときのエラー
現行の KIN030。必須の項目が空いた行を保存したときのエラー

TERASOLUNA では、この3つを書く場所も、エラーの返し方も分けています。詳しい書き分けは、配布フォルダの参考資料 資料/参考/TERASOLUNA_入力チェックと例外の書き分け.md にあります。STEP 4 で、24時間チェックがどれに当たるかを自分で決めます。

予定工数の項目を5つ手で書く設計書を書かせ、2つチェックを詰めるExcel にして開く締め後と24時間チェックを判定する

STEP 1 予定工数の項目定義5つ AIを開かない [7min]

予定工数を入れるための項目を、手で5つ書きます。成果物/day2/メモ_D2-2.md に次の表の形で書いてください。

メモに貼る表の形
| 項目名 | 型 | 桁 | 必須 | 初期値 | 誰が入れるか |
|---|---|---|---|---|---|
|  |  |  |  |  |  |

予定工数の粒度の決め方:

最後の1行には、予定工数を誰がどの単位で入れるのかを、どう決めたかを書きます。Day1 で食い違いとして挙げた話題です。要件一覧のその行を読み返してから決めてください。決めきれないなら、仮に採る案と、誰に確かめるかを書きます。

STEP 2 設計書の下書きと2つチェック [15min]

設計書を書かせる

Claude に送る文面
@テンプレート/画面設計書テンプレート.md
@資料/参考/TERASOLUNA_入力チェックと例外の書き分け.md
@成果物/day1/要件定義書_v0.2.md
@現行画面/KIN030_工数入力.html

KIN030 工数入力の、改修後の画面設計書を Markdown で書いてください。保存先は 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md です。
- テンプレートの ## 見出しと表の列をそのまま使う
- 項目定義は、全項目に 項目ID / 項目名 / 型 / 桁 / 必須 / 初期値 / 入力者 を書く
- 入力チェックは、参考資料の書き分けに沿って 単項目・相関・業務ロジック に分け、それぞれに種類の列を付ける
- すべてのチェックにメッセージIDを付け、メッセージの表に文言を書く
- 予定工数の項目は、私が決めた次の定義を使う。違う方がよいと思う点は、書き換えずに別に指摘する
<ここに STEP 1 の5項目と、予定工数の粒度の決め方を貼る>

入力チェックの扱いを詰める

改修依頼書にある24時間チェックと、Day1 で入力チェックについて食い違いとして挙げた話題を、どう扱うかを Claude と詰めます。要件一覧のその行を読み返し、自分の考えを1〜2行で書いてから送ってください。

Claude に送る文面
@成果物/day1/要件一覧.md

改修依頼書の「1日の作業時間の合計が24時間を超えたら入力エラー」と、要件一覧で入力チェックについて「食い違い」にした要件の、2つの扱いを詰めたいです。
それぞれについて、単項目・相関・業務ロジックのどれに当たるか、エラーで止めるか警告にとどめるかの案を2つずつ出し、その案で困る人を書いてください。
設計書はまだ書き換えないでください。
私の今の考えは次のとおりです。
<ここに自分の考えを1〜2行で書く>

返ってきた案のうち、自分の考えと違うものを1つ選び、どこが違うのかを メモ_D2-2.md に書いておきます。STEP 4 で使います。

STEP 3 Excel への変換と確認 [10min]

Claude に送る文面
成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md を tools/md_to_xlsx.py で Excel にして、成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.xlsx に保存してください。

変換ツールは、Markdown の ## 見出しごとに1枚のシートを作り、見出しの下の最初の表をそのシートに書きます。表の前の文は、シートの上に注記として入ります。

  1. コマンドの確かめが出たら、tools/md_to_xlsx.py成果物/day2/ の中のファイルになっているかを見て 許可 を押します。
  2. 画面設計書_KIN030_v0.1.xlsx を LibreOffice Calc で開き、下のシートの見出しがテンプレート## 見出しと同じ数だけ並んでいるかを見ます。
  3. 入力チェックシートで、色の付いた見出しの行を選んで データオートフィルター を押し、種類の列で絞り込んで、単項目・相関・業務ロジックの数を数えます。
見るところ
  • 項目定義のシートで、型・桁・必須・初期値・入力者に空いたセルがない
  • 入力チェックの数が、できあがりの目安に届いている
  • 入力チェックメッセージIDが、すべてメッセージシートにある

STEP 4 締め後と24時間チェックの判定 AIを開かない [8min]

2つのことを自分で決め、メモ_D2-2.md に決めたことと理由を書きます。

  1. 締めたあとに、工数を画面で直せるか。Day1 で食い違いとして挙げた話題の1つです。確認がとれるまで、設計書で何を仮に採るかと、確認事項のどれに当たるかを書きます。
  2. 24時間チェックは、相関チェックか、業務ロジックチェックか。判定に使う値がどこにあるかで決めます。
判定の手がかり

相関チェックは、画面に出ている値だけで判定できるものです。24時間の判定に使う値が、工数入力の画面に出ている、同じ日の行だけでそろうかを考えてください。

決めたことを書いてから、設計書に反映させます。

Claude に送る文面
成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md を、次の判定に合わせて直してください。直したら tools/md_to_xlsx.py で xlsx も作り直してください。
<ここに、締め後の扱いと、24時間チェックの種類を、理由と一緒に自分で書いて貼る>

うまくいかないとき

python が見つからない

「py で実行してください」と送ります。それでも動かないときは、Windows の 設定アプリアプリの詳細設定アプリ実行エイリアスpython.exepython3.exe をオフにして、Claude デスクトップアプリを開き直してください。

Excel のシートが1枚しかない

Markdown の見出しが ## になっていないか、見出しのすぐ下に表がないと、シートが分かれません。「## 見出しごとに表が1つずつあるように、成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md の形を直してから変換し直してください」と送ります。

変換で文字化けする

Calc で化けているときは、Markdown をメモ帳で開き、化けていないかを見ます。Markdown をメモ帳で書き換えた場合は、エンコードUTF-8 にして保存し直してから変換します。

LibreOffice で開けない

xlsx が 0 KB なら変換が失敗しています。Claude の応答に出たエラーの文を貼り、「変換のエラーを直してください」と送ります。ダブルクリックで別のアプリが開くときは、右クリックプログラムから開くLibreOffice Calc です。

AI がメモにない要件を足してくる

項目定義に、要件定義書にない項目(承認者、承認日時など)が増えていたら、「要件定義書に根拠のない項目を挙げてください」と送り、消すか要確認にします。

早く終わった方へ

追加と考察

1日の合計のチェックエラーで止めると、困る人は誰かを考えます。夜間の障害対応で、勤怠と工数を別の日に入れる人。複数のプロジェクトを兼ねていて、月末にまとめて按分する人。止めた場合と警告にとどめた場合で、管理部の月末の作業がどう変わるかまで書いてください。

発展課題

画面の注意書きを、メンバー向けに書かせます。

Claude に送る文面
@成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md

工数入力の画面の上に出す注意書き(ヘルプ文)を、メンバー向けに100字以内で書いてください。予定工数と実績の違いと、入力チェックでエラーになる場合が、読めば分かるようにしてください。
候補を3つ出し、それぞれ何を削ったかを書いてください。

100字に収まらない説明は、画面の設計そのものが分かりにくいという合図でもあります。

06

D2-3 設計書からの画面モック

[45min]個人演習

ねらい

書いた設計書が画面として成り立つかを、動くモックで確かめます。モックを作る途中で AI が決めたことを拾い、設計書の書き漏らしとして戻します。

できあがりの目安

  • 成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.htmlダブルクリックで開く
  • 入力チェックエラーが、設計書のメッセージIDつきで出る
  • 設計書とモックの差が2件以上見つかっている
  • 差を戻した 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.xlsx がある

使うファイルと作るファイル

区分ファイル使い方
使う成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.mdD2-2 で作ったもの
使う現行画面/KIN030_工数入力.html見た目をそろえる元
作る成果物/day2/メモ_D2-3.md確かめたいこと3つと、差の表
作る成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.html動くモック
作る
  • 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.md
  • 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.xlsx
差を戻した設計書。Day3 の入力になります
確かめたいことを3つ書くモックを作らせるブラウザで触り、差を表にする設計書を v0.2 にする

STEP 1 確かめたいこと3つ AIを開かない [5min]

モックで確かめたいことを3つ成果物/day2/メモ_D2-3.md に書きます。「画面を作る」のが目的ではなく、設計書の中で自信のないところを確かめるのが目的です。

書き方の例を見る
  • 予定と実績が、同じ行で見比べられるか
  • 24時間を超えたときのエラーが、画面のどこに出るか
  • 締めたあとの月は、入力できないようになっているか

STEP 2 モックの作成 [15min]

Claude に送る文面
@成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md
@現行画面/KIN030_工数入力.html

設計書どおりに、改修後の工数入力画面のモックを作ってください。保存先は 成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.html です。
- HTML と JavaScript だけで作る。1ファイルで完結させ、外部のライブラリと Web サーバは使わない
- 見た目は現行画面とそろえる。現行画面の CSS は、中身をこのファイルに書き写す
- 画面の項目には、設計書の項目IDを id 属性と、項目の横の小さなラベルの両方で付ける
- 入力チェックは設計書のとおりに動かし、エラーはメッセージIDと文言で出す
- 設計書に書いていないことを決めたときは、その箇所の HTML に「<!-- 設計書に無い: 何を決めたか -->」のコメントを残す
このモックで確かめたいことは次の3つです。これが確かめられる作りにしてください。
<ここに STEP 1 の3つを貼る>
Tips「設計書に無い」のコメントは、STEP 3 で AI が勝手に決めたところを拾うための目印です。モックは、設計書の空白を AI がもっともらしく埋めて動かします。埋めたことが見えないと、書き漏らしに気づけません。

STEP 3 ブラウザでの確認と差の洗い出し [15min]

  1. エクスプローラーmock_KIN030_工数入力_改修後.htmlダブルクリックし、Chrome か Edge で開きます。
  2. STEP 1 の3つを順に試し、結果を メモ_D2-3.md に書きます。
  3. わざと誤った入力をします。1行に 25 時間、0.3 時間、1日の合計が24時間を超える入力、締めたあとの月への入力。どのメッセージIDが、画面のどこに出るかを見ます。
  4. 設計書に書いていないのに AI が決めたところを探します。初期値、行の並び順、エラーの出る位置、ボタンの名前。

AI が決めたところは、Claude にも挙げさせます。

Claude に送る文面
@成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.html
@成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md

モックの中の「設計書に無い」のコメントを全部挙げ、設計書のどの章に書くべきことかを表にしてください。
コメントを付け忘れたところ(初期値、並び順、エラーの出る位置など)も、設計書と見比べて挙げてください。

自分で見つけた差と、Claude が挙げた差を、メモ_D2-3.md1つの表にまとめます。

メモに貼る表の形
| 箇所 | モックでの動き | 設計書の記述 | どうするか |
|---|---|---|---|
|  |  | 書いていない |  |

STEP 4 v0.2 への反映 [10min]

表の「どうするか」は自分で書きます。モックの動きを設計書に書き足すのか、モックの方が誤りで直すのか、要確認として残すのか。

Claude に送る文面
@成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.1.md
@成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.html

次の表のとおり、設計書を直して 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.md として保存し、tools/md_to_xlsx.py で 成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.xlsx も作ってください。v0.1 は残してください。
モックも、直した設計書に合わせて直してください。
<ここに、差の表を「どうするか」まで書いて貼る>
できていれば完了
  • 画面設計書_KIN030_v0.2.xlsx が Calc で開ける
  • 差の表のうち「設計書に書き足す」にした行が、v0.2 に入っている
  • 直したモックを開き直すと、設計書のメッセージIDでエラーが出る

うまくいかないとき

モックが白い画面になる

ブラウザで F12 を押し、コンソール に赤い文字が出ていないかを見ます。出ていたらそれをコピーして、「モックを開いたら白い画面で、コンソールにこう出ていました」と貼って送ります。外部のファイルを読みに行っている、スクリプトの途中で止まっている、のどちらかが多い原因です。

見た目が現行画面と違う

現行画面の CSS を、リンクで読み込もうとしていることがあります。「現行画面の CSS の中身を、このファイルの style に書き写してください」と送ります。

入力チェックが動かない、エラーが出ない

どの操作で、何が出るはずだったかを書いて送ります。「0.3 を入れて保存を押しても、E-KIN030-00x が出ません」のように、メッセージIDまで書くと早く直ります。

HTML を開くとメモ帳が開く

クリックプログラムから開く → Chrome か Edge を選びます。

AI がメモにない要件を足してくる

モックに設計書にない機能(一括登録、CSV 出力、グラフなど)が付いていたら、「設計書にない機能を挙げて、モックから外してください」と送ります。付いた機能が本当に要るなら、要件定義書に戻って要確認にします。

早く終わった方へ

追加と考察

このモックを見せたら、田中課長と佐藤さんはそれぞれ何と言いそうかを書きます。予定と実績を月末に見比べる PM と、締めと集計を受け持つ管理部では、同じ画面で見る場所が違います。2人の言いそうなことが、設計書のどこに効くかまで書いてください。

発展課題

締め状態を切り替えるボタンを付け、締めたあとの見え方を確かめます。

Claude に送る文面
@成果物/day2/mock_KIN030_工数入力_改修後.html
@成果物/day2/画面設計書_KIN030_v0.2.md

モックの上に「締め前」「締め後」を切り替えるボタンを付けてください。締め後は、設計書のとおりに入力できない項目を入力できないようにし、画面のどこかに締め状態を出してください。
設計書に締め後の見え方が書いていない箇所は、コメントで「設計書に無い」を残してください。
07

D2-4 請求回収の業務フロー

[20min]個人演習

ねらい

業務フローを AI に描かせるときの渡し方を知ります。図にして、手作業と例外がどこにあるかを見ます。

できあがりの目安

  • 成果物/day2/業務フロー_請求回収.html に、As-Is と To-Be の2枚の図がある
  • 一部入金、振込手数料の差し引き、合算入金のうち、2つ以上が図に載っている
  • To-Be の図の横に、手作業が減った箇所が書いてある

使うファイルと作るファイル

区分ファイル使い方
使う資料/day2/ヒアリングメモ_04_管理部経理_山本さん_請求回収.md経理のヒアリングメモ
使う
  • 資料/データ/請求回収/請求一覧_202608.csv
  • 資料/データ/請求回収/入金明細_202609.csv
発展課題で使います
作る成果物/day2/メモ_D2-4.mdSTEP 1 で拾った手作業
作る成果物/day2/業務フロー_請求回収.htmlAs-Is と To-Be の図
手作業の箇所を拾う人と帳票を先に挙げさせてから As-IsTo-Be を足す例外が載っているかを見る

STEP 1 手作業の拾い出し AIを開かない [5min]

経理のヒアリングメモをメモ帳で読み、人が手で何かをしている箇所を3つ以上、成果物/day2/メモ_D2-4.md に書きます。1行1つ、行番号を添えます。

Excel に転記している、目で突き合わせている、メールで問い合わせている、のような箇所です。入金が請求と合わないときの扱いも拾ってください。

STEP 2 人と帳票の列挙と As-Is [8min]

いきなり図を描かせると、メモに出てこない部署や帳票が入ります。先に、登場する人と帳票を挙げさせ、自分の拾い出しと見比べてから描かせます。

Claude に送る文面
@資料/day2/ヒアリングメモ_04_管理部経理_山本さん_請求回収.md

請求回収の今の業務フロー(As-Is)を描きたいです。描く前に、登場する人・部署と、帳票・データを一覧にしてください。それぞれ、メモの行番号を付けてください。図はまだ描かないでください。
私がメモから拾った手作業は次のとおりです。一覧に漏れていたら足してください。
<ここに STEP 1 のメモを貼る>

一覧を見て、メモにない人や帳票が入っていたら消させます。それから図を描かせます。

Claude に送る文面
この一覧を使って、As-Is の業務フローを 成果物/day2/業務フロー_請求回収.html に描いてください。
- 人・部署ごとに横の帯(スイムレーン)を分ける
- 手作業の箱は色を変え、メモの行番号を添える
- 例外(一部入金、振込手数料の差し引き、合算入金)がメモにあれば、分かれ道として描く
- HTML と SVG だけで描き、外部のライブラリは使わない。ダブルクリックで開けるようにする

STEP 3 To-Be の追加 [5min]

Claude に送る文面
成果物/day2/業務フロー_請求回収.html の As-Is の下に、KINTAI と請求回収のデータがつながった後の To-Be の図を足してください。
図の横に、As-Is から手作業が減った箇所と、減らなかった箇所を箇条書きで書いてください。
To-Be はメモにない案を含んでよいですが、メモにない部分は箱の色を変えて区別してください。

ブラウザで開き、As-Is と To-Be が上下に並んでいることを確かめます。

STEP 4 例外の確かめ AIを開かない [2min]

図の中に、一部入金、振込手数料の差し引き、合算入金の分かれ道がいくつあるかを数えます。2つに届かなければ、メモの該当の行を見て、描かれていない例外を自分で書き出してから、描き足させます。

うまくいかないとき

図が白い画面になる

F12 の コンソール に出た赤い文字をコピーして、「業務フローの HTML が白い画面でした」と一緒に送ります。

箱の中の文字がはみ出す、線が重なる

「箱の幅を文字に合わせて広げ、線が箱と重ならないように並べ直してください」と送ります。帯(スイムレーン)の数が多いときは、画面の横幅に合わせるより、縦に長くしてよいと伝えると崩れにくくなります。

AI がメモにない業務を描いてくる

As-Is はメモにあることだけです。「As-Is の箱のうち、メモの行番号が付いていないものを挙げてください」と送り、消させます。To-Be は案なので、メモにないことが入って構いません。色で分かれているかを見てください。

早く終わった方へ

追加と考察

To-Be で新しく生まれた作業は何かを書きます。データがつながると、突き合わせの手作業は減ります。その代わり、取り込みの失敗を確かめる、マスタをそろえる、といった作業が増えます。増えた作業を誰が受け持つのかまで書いてください。

発展課題

請求一覧と入金明細を渡し、消し込みの突き合わせの決まりを書かせます。

Claude に送る文面
@資料/day2/ヒアリングメモ_04_管理部経理_山本さん_請求回収.md
@資料/データ/請求回収/請求一覧_202608.csv
@資料/データ/請求回収/入金明細_202609.csv

請求一覧と入金明細を突き合わせて消し込むときの決まりを、条件と処理の表で書いてください。
一部入金、振込手数料の差し引き、合算入金のそれぞれで、どう判定するかを入れてください。
決まりを当てはめると、実際のデータで判定できない入金が何件あるかも数えてください。保存先は 成果物/day2/消し込みの決まり.md です。

判定できない入金が残ったら、その入金を人がどう判断しているかを、ヒアリングで聞くことになります。

08

よくある質問

合流版は、どうやって受け取りますか

振り返りの時間に、講師が 成果物/合流用/ に入れるファイルを配ります。受け取り方は Zoom で案内します。自分の Day1 の成果物がある方は、使わなくて構いません。

Excel を LibreOffice Calc で直してもよいですか

見て確かめるのは Calc で構いませんが、直すのは Markdown にしてください。正本は Markdown です。Calc で直すと Markdown と食い違い、次に Claude に渡すときに古い中身を読ませることになります。

モックで作った画面は、そのまま本番に使えますか

使いません。モックは、設計書に書き漏らしがないかを確かめるための道具です。本番の KINTAI は JSP と Spring MVC で作られており、モックの HTML とは作りが違います。

Mermaid が分かりません

図を文字で書く書き方です。研修では書き方を覚える必要はありません。Markdown に Mermaid で残しておくと、あとで Claude に図の中身を読ませたり直させたりしやすくなる、とだけ覚えておいてください。

テンプレートの見出しを変えたいです

研修中は変えずに進めてください。Day3 で、要件と画面設計書の対応表を作るときに、見出しがそろっていることを前提にしています。自分の現場で使うときは、テンプレートを直して使ってください。

モックをブラウザで開いたら、会社の設定で JavaScript が止まりました

講師に知らせてください。その間は、Claude に「モックの入力チェックが、どの操作でどのメッセージを出すかを表にしてください」と頼み、表で設計書との差を探して進められます。