プロンプトサンプル集 上流工程 要件定義・設計 生成AI活用研修 持ち帰り資料 研修で KINTAI を題材に使った文面を、自分の案件でそのまま使える形に直しました。どれも、自分で先に書いたメモや候補を一緒に渡す作りです。AI に一から書かせると、議事メモに書いてあることしか出てこず、メモ同士の食い違いにも気づけません。先に手で書いた分だけ、出力と見比べて抜けが見えます。 使う前の決まり ・お客様の資料を使う前に、社内規程とお客様との取り決めで、生成AIに入れてよい情報かを確かめます。分からないうちは、社名・人名・金額を置き換えたコピーで試します。 ・< > で囲んだ箇所を自分の中身に置き換えます。【 】の見出しは消さずに残してください。AI が、どこまでが指示でどこからが資料かを取り違えなくなります。 ・Claude デスクトップアプリの Code タブなら、資料は貼らずに @ でファイルを指定できます。ファイル名と行番号で根拠を返してもらえるので、確かめるのが速くなります。 ・チャットに貼る場合は、行番号が正しく数えられないことがあります。根拠は行番号ではなく、元の文の引用で返してもらってください。 ・1本ごとに新しい会話を始めます。前の資料が残っていると、別の案件の要件が混ざります。 ======================================== 要件を集める ======================================== 1. 議事メモからの要件抽出(研修では D1-2) 用途 ヒアリングや打ち合わせのメモから、要件の候補を根拠つきで表にするときに使います。貼る前に、メモを読んで自分で拾った候補を10件ほど書いておきます。AI の表と自分の候補を比べると、どちらかにしか無い要件がはっきりします。研修の D1-2 と同じ型です。 全文(ここから) 議事メモから要件を抜き出す手伝いをしてください。先に、私が自分で拾った要件の候補を渡します。 【私が先に書いた要件の候補】 <自分で書いた候補を貼る。1行1件、10件前後> 【議事メモ】 <議事メモを貼る。複数あるときは、メモごとにファイル名を見出しにして分ける> 【出してほしい表】 | 要件ID | 要件 | 分類(機能・非機能・制約・課題) | 根拠(ファイル名:行番号) | 根拠の文(メモからそのまま引用) | 発言者 | 要確認 | 【表のあとに書いてほしいこと】 私の候補と表を比べて、次の3つに分けてください。 1. 私の候補にだけあるもの 2. 表にだけあるもの 3. 両方にあるが、中身が食い違うもの 【守ること】 ・メモに書いていないことを要件にしないでください。業界の一般的な要件で補わないでください。 ・1つの発言に要件が2つ入っていたら、2行に分けてください。 ・根拠の文は要約せず、メモの文をそのまま写してください。 ・「できるだけ早く」「使いやすく」「従来どおり」のような言い方は数字に直さず、要確認の列に「数字の確認が要る」と書いてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【私が先に書いた要件の候補】に、自分で拾った候補。AI の表を見る前に書き終えておきます ・【議事メモ】に、議事メモの本文。Code タブなら「@」でメモのファイルを指定します ・分類の列は、自社の要件定義書の分け方に合わせて書き換えて構いません うまくいかないときの一言 メモに無い要件が混ざったら、「根拠の文を引用できない行を消して、表を出し直してください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・根拠の文を3件選び、メモの中を検索して、同じ文が本当にあるかを見ます。見つからない根拠が1件でもあれば、全件を疑います。 ・表にだけある要件は、1件ずつメモの該当箇所を開いて読みます。発言の意味を広げて要件にしていないかを見ます。 ・要確認が0件なら、あいまいな言い方を拾えていません。メモの中の「できるだけ」「早く」を自分で探して足します。 ---------------------------------------- 2. メモ同士の矛盾探し(研修では D1-2) 用途 部署や役職の違う相手から聞いたメモが2本以上あるときに使います。納品の期日、承認が何段あるか、帳票をどこへ出すかのような点で、言っていることが食い違っているところを表に出します。どちらが正しいかは AI に決めさせません。誰と誰に何を聞けば決まるかまでを出させます。 全文(ここから) 複数の議事メモのあいだで、言っていることが食い違う箇所を探してください。どちらが正しいかの判断と、直し方の案は要りません。 【私が気づいている食い違い】 <自分で見つけたものを1行ずつ。まだ無ければ「なし」と書く> 【議事メモ】 <メモ1 のファイル名と本文> <メモ2 のファイル名と本文> 【探してほしいもの】 ・同じことについて、数字、期限、担当、権限が違う ・片方が「やりたい」と言い、もう片方が「できない」「規程で禁止」と言っている ・同じ言葉を別の意味で使っている(例 納期と出荷日) ・どちらも、相手が決めると思っていて、誰も決めていないこと 【出してほしい表】 | No | 食い違いの中身 | 発言A(ファイル名:行番号と引用) | 発言B(ファイル名:行番号と引用) | 種類 | 誰と誰に何を聞けば決まるか | 【守ること】 ・言い方が違うだけで中身が同じものは、表に入れないでください。 ・表に入れなかったものを最後に3件まで挙げ、食い違いではないと見た理由を1行ずつ書いてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【私が気づいている食い違い】に、メモを読んで自分で気づいたこと ・【議事メモ】に、相手の違うメモを2本以上。同じ人のメモ2本では食い違いが出にくいです ・【探してほしいもの】の例は、自分の案件で揉めそうな言葉に差し替えます うまくいかないときの一言 どちらが正しいかを AI が書き始めたら、「判断は要りません。食い違っている2つの発言を並べるだけにしてください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・発言Aと発言Bの引用を、両方ともメモの中で検索して見つけます。片方しか見つからない行は捨てます。 ・表に入らなかった3件を読みます。自分には食い違いに見えるものがあれば、自分の判断で表に戻します。 ・聞く相手が「お客様」のような大きい書き方になっていたら、役職か部署まで自分で絞ります。 ---------------------------------------- 3. 要件定義書のドラフト(研修では D1-3) 用途 固まった要件一覧を、自社の要件定義書のテンプレートに流し込むときに使います。ねらいは、書けないところを埋めずに残すことです。推測で埋まった要件定義書は、読んだ人が決まったことだと受け取ります。先に、一番書きにくい章とその理由を自分で1行書いておきます。 全文(ここから) 要件一覧をもとに、要件定義書の下書きを Markdown で書いてください。書けないところを埋めずに残すのが目的です。 【要件一覧】 <確定した要件一覧を貼る。要件ID の列を必ず残す> 【要件定義書の目次】 <自社や案件のテンプレートの見出しを、階層ごと貼る> 【私が一番書きにくいと思っている章と、その理由】 <1〜2行> 【書き方】 ・目次の見出しは1つも消さず、順番も変えないでください。 ・各文の終わりに、根拠の要件ID を付けてください(例 [R-012])。 ・要件一覧に無いことを書いた文には、文末に(要確認 誰に何を聞くか)を付けてください。 ・書けることが1つも無い章は、見出しの下に(要確認 ...)だけを置いてください。空欄にはしないでください。 ・応答時間、件数、保存期間などの数字は、要件一覧にあるものだけを使ってください。 【最後に付けてほしい表】 | 章 | 要確認の中身 | 聞く相手 | 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【要件一覧】に、確定した一覧。要件ID の無い一覧なら、先に番号を振ります ・【要件定義書の目次】に、自社のテンプレートの見出し。Word のテンプレートなら見出しだけを写します ・Word にしたいときは、研修で使った配布フォルダの tools/md_to_docx.py で変換できます うまくいかないときの一言 (要確認)がほとんど付かずに全部埋まったら、「要件ID を付けられない文を全部挙げてください」と送ってから、その文を要確認に変えさせます。 出力を使う前の確かめ方 ・非機能要件の章を最初に読み、要件一覧に無い数字(応答3秒、同時接続100など)が無いかを見ます。あれば消すか要確認にします。 ・(要確認)の数を章ごとに数えます。1つの章に集中していたら、その章は AI ではなく自分が書き直す章です。 ・書きにくいと書いた章が、本当に要確認として残っているかを見ます。それらしい文で埋まっていたら、根拠の要件ID をたどります。 ---------------------------------------- 4. 観点を決めた抜け漏れ探し(研修では D1-4) 用途 要件定義書をお客様やレビュー担当に見せる前に使います。「抜け漏れを探して」とだけ頼むと、どの案件にも当てはまる一般論が並びます。観点を4つに絞り、手元のデータで起きていることを一緒に渡すと、その案件に固有の抜けが出てきます。自分で見つけた抜けを1件以上、先に書いておきます。 全文(ここから) 要件定義書の抜け漏れを、観点を決めて探してください。私が先に見つけた抜けを渡すので、それ以外を探してください。 【要件定義書】 <要件定義書を貼る。Code タブなら @ で指定する> 【私が見つけた抜け】 <1件以上。何を見て気づいたかも書く> 【手元のデータで起きていること】 <実データの例外の例。例 同じ顧客の二重登録、月をまたぐ契約の変更、上限を超える注文数。社名、人名、金額は置き換える> 【観点】 次の4つを1つずつ見てください。 1. 例外 正常の流れから外れたとき(取消、差し戻し、期限切れ、0件、上限を超える入力) 2. 運用 誰がいつ何をするか(締め、月次、年度替わり、担当の交代、問い合わせ) 3. 権限 誰が見られて誰が直せるか。直した履歴を残すか 4. データ移行 今のデータを新しい形にどう移すか。移せないものは何か 【出してほしい表】 | 観点 | 抜けている可能性のあること | そう考えた根拠(要件定義書の章か、データの例) | 確認する相手 | 聞くこと | 【守ること】 ・観点ごとに3件までにしてください。 ・根拠が示せないものは表に入れず、最後に「根拠なしの候補」として分けてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【私が見つけた抜け】に、自分で見つけた抜けと、気づいたきっかけ ・【手元のデータで起きていること】に、実データを見て分かった例外。データそのものは貼らず、起きていることを文で書きます ・【観点】は、案件の種類に合わせて1つ入れ替えて構いません。帳票が多い案件なら「帳票」、外部連携が多い案件なら「連携」です うまくいかないときの一言 どの案件にも当てはまる一般論ばかり出たら、「要件定義書の章かデータの例を根拠に書けるものだけに絞ってください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・自分の抜けと AI の指摘を並べ、重なったもの、自分にだけあるもの、AI にだけあるものに分けます。自分にだけあるものは、データや現場を見たから拾えた抜けです。 ・根拠なしの候補は、すぐに要件に足しません。確認事項リストに入れ、相手に聞いてから決めます。 ・確認する相手と聞くことを、そのまま質問票に写せるかを見ます。「仕様を確認」のような聞き方は、相手が答えられないので書き直します。 ---------------------------------------- ======================================== 画面を設計する ======================================== 5. 画面一覧と画面遷移(研修では D2-1) 用途 要件定義書から画面設計に入るときに使います。改修の案件では、新しく作る画面より、影響を受ける既存の画面を拾い漏らすほうが後で困ります。今の画面を影響なしのものまで全部渡し、先に自分の見立てを書いておきます。 全文(ここから) 要件定義書から、改修で手を入れる画面の一覧と画面遷移を作ってください。 【要件定義書】 <要件定義書を貼る。Code タブなら @ で指定する> 【今の画面の一覧】 <画面ID、画面名、使う人を1行ずつ。画面の HTML があれば @ で渡す> 【私の見立て】 <変わると思う画面と、その理由を1行ずつ> 【出してほしいもの】 1. 画面一覧の表 | 画面ID | 画面名 | 区分(改修・新設・影響あり・影響なし) | 対応する要件ID | 使う人 | 区分の理由 | 今の画面は、影響なしのものも含めて全部載せてください。 2. 画面遷移を Mermaid の flowchart で。新設の画面は名前の頭に「新」を付けてください。 3. 次の2つの表 ・要件ID が1つも付かない画面 ・どの画面にも付かない要件ID 4. 私の見立てと区分が違う画面について、両方の理由を並べた表 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【今の画面の一覧】に、今の画面をすべて。影響なしの画面を省くと、影響ありの判断ができません ・【私の見立て】に、自分で考えた区分と理由 ・使う人の列は、自社の権限の呼び方(一般、承認者、管理者など)に合わせます うまくいかないときの一言 今の画面の一部しか表に出てこなかったら、「今の画面一覧の行数と、表の行数を合わせてください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・どの画面にも付かない要件ID を1件ずつ読みます。画面が要らない要件(夜間の処理など)なのか、画面の拾い漏れなのかを自分で決めます。 ・影響ありの画面は、データの取込や出力の画面を見落としやすいです。CSV の取込、帳票、一覧のダウンロードがある画面を自分で見直します。 ・遷移図は、図にして開いて矢印の抜けを見ます。Code タブなら「この Mermaid を HTML にして開けるようにして」と頼めます。 ---------------------------------------- 6. 項目定義と入力チェックの書き分け(研修では D2-2) 用途 1つの画面の項目定義と入力チェックを書くときに使います。入力チェックは、1項目で決まる単項目チェック、同じ画面の項目を見比べる相関チェック、画面の外のデータや状態を見る業務ロジックチェックの3つに分けて書きます。分けておかないと、製造の段階でどこに実装するかが決まりません。自社の設計標準に書き分けがあれば、そちらを貼って差し替えます。 全文(ここから) 画面の項目定義と入力チェックを、3種類に書き分けて作ってください。 【対象の画面と改修の中身】 <画面名と、何を足すか、何を変えるか> 【関係する要件】 <要件ID と本文> 【私が先に書いた項目定義】 <5項目ほど。項目名、型、桁、必須、初期値、誰が入れるか> 【チェックの書き分け】 ・単項目チェック 1つの項目だけで判定できるもの。必須、型、桁、範囲、形式 ・相関チェック 同じ画面の複数の項目を見比べて判定するもの。開始日と終了日、明細の合計と合計欄 ・業務ロジックチェック 画面の外のデータや状態を見ないと判定できないもの。締めの状態、マスタにあるか、他の人の入力との重複 【出してほしい表】 表1 項目定義 | 項目ID | 項目名 | 型 | 桁 | 必須 | 初期値 | 入力者 | 根拠の要件ID | 表2 入力チェック | チェックID | 種類(単項目・相関・業務ロジック) | 対象の項目ID | 条件 | メッセージID | メッセージの文 | 表3 判断に迷ったもの | チェック | 迷った理由 | どちらにした場合に何が変わるか | 【守ること】 ・私の項目定義と違う値にしたところは、表1の下に理由を書いてください。 ・1つのチェックに条件を2つ入れないでください。 ・どの種類か決めきれないチェックは、表2に入れず表3に入れてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【対象の画面と改修の中身】に、画面名と改修の中身。画面は1つに絞ります ・【私が先に書いた項目定義】に、自分で書いた5項目。AI の表と比べる元になります ・【チェックの書き分け】は、自社の設計標準に書き分けがあれば、その文に差し替えます うまくいかないときの一言 3種類の区別があいまいなまま表が出たら、「業務ロジックチェックだけを先に挙げ、なぜ画面の中だけでは判定できないかを1行ずつ書いてください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・表3を先に読みます。迷ったチェックの種類は、AI ではなく自分が決めます。決めた理由を設計書の備考に残します。 ・メッセージID が重なっていないか、同じ ID に違う文が付いていないかを見ます。 ・業務ロジックチェックが0件なら、締めの状態やマスタとの照合を見落としています。画面の外で決まることを自分で1つ足します。 ---------------------------------------- 7. 設計書から画面のモック(研修では D2-3) 用途 画面設計書が一通り書けたところで、画面として成り立つかを確かめるために使います。モックを作ると、設計書に書いていないのに決めないと画面にならないこと(初期値、並び順、エラーの出る位置)が見えてきます。それを設計書に戻すのが目的です。モックで確かめたいことを、先に3つ書いておきます。 全文(ここから) 画面設計書をもとに、画面のモックを HTML で作ってください。設計書の抜けを見つけるためのモックです。 【画面設計書】 <項目定義、入力チェック、メッセージの表を貼る。Code タブなら @ で指定する> 【モックで確かめたいこと】 <自分で決めた3つ。例 予定と実績を同じ行で見比べられるか、エラーがどこに出るか、締めたあとに入力できないか> 【作り方】 ・HTML と JavaScript だけで、1つのファイルにしてください。外部のライブラリ、CDN、Web サーバは使わないでください。ダブルクリックで開けるようにします。 ・入力欄には、設計書の項目ID を id 属性に付け、画面上にも小さく表示してください。 ・入力チェックは、設計書のチェックID とメッセージID のとおりに出してください。 ・データは画面の中に数件だけ埋め込み、実在の会社名や人名は使わないでください。 ・設計書に書いていないのに決めないと作れなかったこと(初期値、並び順、エラーの出る位置、ボタンの名前など)は、画面の一番下に「設計書に無いので仮に決めたこと」として一覧で出してください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【画面設計書】に、設計書の表。Excel なら、研修の配布フォルダの tools/xlsx_to_md.py で Markdown にしてから渡します ・【モックで確かめたいこと】に、自分で決めた3つ ・チャットで使うときは、出てきた HTML をメモ帳に貼り、拡張子を .html にして保存してから開きます うまくいかないときの一言 外部のライブラリを読み込むモックが出てきたら、「外部の読み込みを全部外し、1ファイルで動くように書き直してください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・確かめたいこと3つを、ブラウザで1つずつ操作して確かめます。3つとも設計書の記述で説明できるかを見ます。 ・「設計書に無いので仮に決めたこと」を1件ずつ読み、設計書に書き足すか、仮のままにしてお客様に聞くかを決めます。 ・エラーを出してみて、メッセージID と文が設計書と一致しているかを見ます。モックが勝手に文を変えていたら、どちらが正しいかを決めます。 ---------------------------------------- ======================================== 設計を確かめる ======================================== 8. 観点を1つに絞った設計レビュー(研修では D3-1) 用途 設計書のレビューで使います。「レビューして」とだけ頼むと、表記の揺れや体裁の指摘が並び、計算式の誤りや例外の抜けのような深い指摘が埋もれます。観点を1つずつ変えて、同じ文面を観点の数だけ送ります。先にその観点で自分の指摘を書いておきます。 全文(ここから) 設計書をレビューしてください。今回見る観点は1つだけです。ほかの観点で気づいたことは書かないでください。 【今回の観点】 <次の6つから1つだけ残す 要件漏れ、矛盾、曖昧表現、例外系、非機能、項目定義・形式> 【観点の中身】 ・要件漏れ 要件にあるのに、設計書のどこにも出てこないもの ・矛盾 シート同士、節同士で食い違う記述。計算式と説明の食い違いも含む ・曖昧表現 読む人によって意味が変わる言葉。柔軟に、十分な、必要に応じて など ・例外系 検索結果が0件、通信の途中切れ、二重送信、取消や差し戻し、月末や年度替わりの日付の境目 ・非機能 性能の数字、権限、ログ ・項目定義・形式 項目の型、桁、必須と、ID やメッセージの書き方がシートの間でそろっているか 【設計書】 <設計書を貼る。Excel なら Markdown にしてから。Code タブなら @ で指定する> 【要件一覧】 <観点が要件漏れのときだけ貼る。ほかの観点では消す> 【私が先に見つけた指摘】 <この観点で自分が見つけたもの> 【出してほしい表】 | No | 指摘 | 根拠(シート名か節と、行) | 根拠の記述(設計書からそのまま引用) | 重さ(直さないと作れない・直したほうがよい・好み) | 直し方の方向 | 【守ること】 ・根拠の記述を引用できない指摘は出さないでください。 ・最後に、私の指摘のうち表に入っていないものについて、見落としたのか、指摘として弱いと見たのかを1行ずつ書いてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【今回の観点】に、6つのうち1つ。観点だけ差し替えて、同じ会話で6回送ります。最後に同じ会話で、6回分の指摘を1つの表にまとめさせます ・【私が先に見つけた指摘】に、その観点で自分が見つけたもの ・観点の中身は、自社のレビュー観点表があれば差し替えます うまくいかないときの一言 ほかの観点の指摘が混ざったら、「今回の観点に当てはまらない行を消して、表を出し直してください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・根拠の記述を設計書の中で検索し、書いてあるとおりかを見ます。特に計算式の指摘は、自分で1件だけ手計算します。 ・指摘ごとに採用、不採用、保留を決めます。不採用にしたものは理由を1行残します。次に同じ指摘が出たときの判断が速くなります。 ・共通の仕組みで決まっていること(パスワードの桁数の決まりが無い、など)を指摘していないかを見ます。対象外の指摘は不採用にします。 ---------------------------------------- 9. 要件と設計の対応表(研修では D3-2) 用途 設計書を出す前に、要件が設計のどこで実現されるかを表にするときに使います。見つけたいのは、対応先の無い要件と、根拠になる要件の無い設計項目の2つです。重要な要件を3つ選び、自分で設計書をたどって対応先を書いておきます。 全文(ここから) 要件と設計の対応表を作ってください。対応先の無い要件と、根拠の無い設計項目を見つけるのが目的です。 【要件一覧】 <要件ID と本文> 【設計書】 <画面設計書、項目定義など。複数あるときはファイル名を見出しにして分ける> 【私が先にたどった対応】 <重要な要件3つと、自分で見つけた対応先> 【出してほしいもの】 1. 要件から見た対応表 | 要件ID | 要件 | 対応先(設計書名、シート、項目ID) | 対応の程度(そのまま実現・一部・対応なし) | メモ | 全部の要件を載せてください。対応先が無い要件は「対応なし」と書き、空欄にしないでください。 2. 設計から見た逆引き | 設計書と項目ID | 根拠になる要件ID(無ければ「根拠なし」) | 3. 私の3件と食い違ったものだけの表 【守ること】 ・要件と設計で言葉が違っても、中身が同じなら対応ありにしてください。そう判断した行は、メモの列に言い換えを書いてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【要件一覧】に、要件ID つきの一覧。ID が無いと対応表が作れません ・【設計書】に、対応を見たい設計書をすべて ・【私が先にたどった対応】に、自分でたどった3件 うまくいかないときの一言 要件の一部しか表に出なかったら、「要件一覧の件数と表の行数を数えて、足りない要件を追加してください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・対応なしの要件の数を数え、1件ずつ扱いを決めます。次の版に回す、対象外にする、設計に足す、のどれかです。 ・根拠なしの設計項目は、要件の書き漏れか、設計の勝手な追加かのどちらかです。要件の書き漏れなら要件定義書に戻します。 ・言い換えで対応ありにした行を読みます。言葉が似ているだけで中身が違うものが混ざりやすいところです。 ---------------------------------------- ======================================== お客様に説明する ======================================== 10. お客様に AI の利用範囲を説明する文面(研修では D3-4) 用途 案件で生成AIを使いたいとき、お客様に利用の範囲を説明する文面の下書きに使います。何に使い、何に使わず、何を入れないかは自分とお客様が決めることで、AI に決めさせるものではありません。自分で決めた中身を箇条書きにしてから渡し、AI には言葉を整えてもらいます。 全文(ここから) お客様に、この案件で生成AIをどう使うかを説明する文面の下書きを作ってください。中身は私が決めたので、言葉を整えてください。 【私が決めた利用の範囲】 ・使う作業 <例 議事メモから要件の候補を出す、設計書のレビュー観点を出す> ・使わない作業 <例 お客様への回答文の送付、最終の判断> ・AI に入れない情報 <例 お客様の実データ、個人情報、公開前の料金> ・入れる前に置き換える情報 <例 会社名、担当者名> ・最後に確かめる人 <役割で書く。例 PL がレビューしてから提出する> 【使うサービス】 <サービス名と契約の種類。入力が学習に使われない設定かどうか、自社で確かめた内容> 【お客様の状況】 【書き方】 ・A4 で1枚に収まる長さにしてください。 ・見出しは、使う作業、使わない作業、入れない情報、確認の手順、問い合わせ先の5つにしてください。 ・私が書いていない安全対策や認証を足さないでください。足したほうがよいと思うものは、文面の外に「足すなら確かめが要ること」として並べてください。 ・「安全です」「情報は漏れません」のような保証の言い方は使わないでください。 ・お客様に決めてもらいたいことを、最後に質問の形で3つまで置いてください。 全文(ここまで) 差し替える箇所 ・【私が決めた利用の範囲】の5行すべて。ここが空のままだと、AI がそれらしい範囲を作ってしまいます ・【使うサービス】に、実際に使うサービスと契約の種類。学習に使われるかどうかは、契約と設定で変わるので自分で確かめて書きます ・【お客様の状況】に、お客様から言われていること うまくいかないときの一言 お客様が安心しそうな言葉ばかりの文になったら、「保証する言い方を消し、決めたことだけを書いた文にしてください」と送ります。 出力を使う前の確かめ方 ・自分が書いていない約束(暗号化、認証、ログの保存期間など)が文面に入っていないかを見ます。入っていたら消すか、社内で確かめてから残します。 ・入れない情報の一覧が、社内規程の禁止事項と食い違っていないかを見ます。 ・お客様に出す前に、上長か情報セキュリティの担当に読んでもらいます。文面の責任は出す側にあります。 ---------------------------------------- 上流工程 要件定義・設計 生成AI活用研修 Copyright © Givery, Inc.